スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

鬼公子炎魔

   nnnn.jpg

今日紹介する作品は、2006年制作神戸守監督のOVA作品
「鬼公子炎魔」です。





あらすじ

炎を化生とした炎魔(えんま)の使命は、魔界より逃げ出した「魔」を狩ること。
そのためにパートナーの雪鬼姫(ゆきひめ)、情報収集担当であるカパエルと共に人間界で探偵をしていた。人間界のさまざまな事件に立ち向かう。





img753b4ccazikezj.jpeg
原作漫画では少年と少女です。

原作は巨匠永井豪の「ドロロンえん魔くん」で、このOVAは「もしも子供だったえん魔くんが大人になったら」がコンセプトとなっているものです。原作では子供だった登場人物が全員成長して大人になっており、それと比例するようにコメディ色も一切排した本格的ホラー作品になっております。


614lZ-YEf6L.jpg
1973年にはアニメ化もされています。脚本家は辻真先・上原正三等と豪華メンツ。何でもアニメ版はギャグよりも怪奇色が強くなっているのだとか。2011年には「Dororonえん魔くん メ〜ラめら」も制作。


キャラとコンセプトは原作から取り、話自体は完全オリジナル。OVAは全4巻です。1・2巻では話が独立しており、3・4巻は前編、後編と構成されています。



主要人物


炎魔
3.png
CV:徳本恭敏
青年に成長したえん魔君。炎を操る。閻魔大王の命令で人間界に逃れた「魔」を狩る。しばらくぶりに人間界にやって来たらしく、近代化した街並に1巻の時点では慣れていない風貌を見せ(雪鬼姫も同じく)、探偵として動くことにしている。今作ではダークヒーロー色が濃い。
幼馴染みの雪鬼姫の事を内心大切に思っているのだが、どうにも女癖がだらし無い面が見られる。その度雪鬼姫に氷づけにされるお決まり。



雪鬼姫
2.png
CV:千葉紗子
大人に成長した雪子姫。成長して名前を「雪鬼姫」に改名したらしい。炎魔には「雪ちゃん」と呼ばれている。氷・雪を操る。
炎魔の良きパートナーでもあり、彼に特別な感情も抱いている…のだが、女癖がどうにもだらしない炎魔にヤキモキしたり鬱憤が溜っている様子が伺える、若干思春期入り。
魔の取り憑いた人間に、同情心や憐れみを見せる面もある(炎魔はその辺りは逆にドライである)。



カパエル
nn.png
CV:佐藤せつじ
河童の妖怪。人間界に長らくいる様子でかなり馴染んでおり、キャバクラでバイトもしている。携帯でメル友のさっちゃんとよく連絡を取り合っている(メールが、作中の事件の情報源となる事も多い)。人情(?)に熱い性格で、人間のさっちゃんのことを大切に思っている人間味溢れる妖怪である。



シャポ爺
m.png
CV:長島雄一
「闇などいない人間などいない…」
炎魔の頭の上にいる帽子型の妖怪。かなりお年らしく、作中よく寝ている。が、勘の鋭さはピカイチで、魔の気配を度々察し、他のメンバーの行動を移させている。シャポ爺が稀に発する台詞が、物語の結末(オチ)を示唆さていることも多い。



主要人物4人が、人間界に蔓延り人に取り憑く「魔」をあれやこれやで探し出し、正体を現した所を取っ捕まえるのが物語の筋となっています。

特筆すべき点は人間界の、つまり日常の風景描写。ホラー色が強めと前述した通り、色彩は全体的にトーンが暗く、影も殆ど真っ黒で、日常風景も「今にも何かが出そう」と不穏にさせる空気が醸し出されています。ホラー映画顔負けの恐怖描写・音質にも注目です。

l.png

x.png

神戸守監督は「エルフェンリート」でとても有名な方で、エログロの筋道を随分とお鍛えになられたのか、今作でも視聴年齢制限必須のシーンが満載です(流石にエルフェンリートよりかはグロ描写は控えめになっているのですが)。
まあエログロ描写に関しては、原作者の永井豪御大も大得意とする分野でもあるので、大人向けの本作には必要不可欠な要素でもあるでしょう。



1.png

実はこの作品、一番要とも言えるのが人間界の話。つまり「魔に取り憑かれた人間の虚しさ」で、全編基本は様々な事情を持った為に「魔」に心を奪われてしまった 哀れな人間キャラが登場し物語を展開させていきます。
その為に、人間ドラマは中々ドロ暗く虚しく出来上がっている反面、逆に人間の出番が多いため炎魔達の出番がどんどん少なくなっていく点があるのです。

1〜2巻では、探偵として炎魔達があれやこれや裏で奮闘する様子も見られるのですが、3〜4巻に置いては、人間達中心にドラマが展開され、ラスト付近に正体を現した「魔」と対峙することになり、言わば狂言回しの存在(オチ担当)に近くなってしまっているのが特徴です。他の作品で例えると、笑うせぇるすまんの喪黒さんのポジションでしょうかね。

因みに、私は失礼ながらも「ドロロンえん魔くん」シリーズは全く触れていない、謂わば本作がシリーズの初見で、人間達ドラマや炎魔の立ち位置にも感心して見ていました。
ですが、少し調べた所によると、やはりえん魔くんシリーズは、炎魔と雪鬼姫2人の掛け合い・互いを想いやるコンビネーションが要ともなっているようで、ファンの方々からすると、あまり出番が多いとは言い辛い本作では物足りなさもあるようです。


oo.png

炎魔達の出番が少ない点では、初見の自分でもほんの少し思う事があります。
基本人間ドラマが中心に進む本作は、個々の物語のクオリティーは非常に高いのですが、別に「鬼公子炎魔」で特別やる物語ではないのかもしれない、と言う事。魔物(本作の「魔」)に取り憑いた人間の話ならば、「吸血姫美夕」でも「犬夜叉」でも違和感が無い話になるかもしれない。ニュアンスが違うならば、「デビルマン」でも「デビルマンレディー」のエピソードの一つでもおかしくないかもしれない。

やはりその辺りは、本作にしか出て来ないキャラの持ち味で、印象深さが変わって来ると思うので、炎魔達の掛け合いをもう一つ増やしていれば、ファンの方々も初見の私も、もっと満足のいく作品になっていたかもなーと思います。

kkkk.png

人間達のエピソードは誰も彼も徹底して救いがなくて、最後も思わずヒヤリ(内心、別に根は悪い人でもないのにこれはちょっと可哀想なんじゃないの…?とは思っている)。
「1度心を魔に委ねた人間は奈落に堕ちてしまう」メッセージ性もあったと感じました。夏の暑〜い時期にピッタリです(記事書いた現在では真冬なのですが)。


原作やえん魔くんシリーズ好き(特に主要キャラ2人)のファンの方は、消化不良の面もあるかもしれませんが、ホラーテイストの物語はとても完成度が高かったです。ホラーアニメが見たい方は是非。

テーマ : アニメ
ジャンル : 映画

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

ナベ

Author:ナベ
今年の抱負
「筆が早くなる」

基本まだらなブログ
映画、アニメ、お絵描きの記事が比較的多めです。
*趣味
お絵かき 
pixivもやってるよ
散歩 音楽と映画鑑賞
*Music
Perfume 宇多田ヒカル 天野月

リンク先の「Filmarks」「あにこれ」ではおなべ名義でレビューしてます。そちらもどうぞ。

twitter
最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

カテゴリ
月別アーカイブ
リンク
FC2カウンター
最新コメント
検索フォーム
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。