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Gyao!でアニメ版デビルマンレディーを配信中〜


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Gyao!でデビルマンレディーが無料配信中ですってよ

お久しぶりでございます!Twitterでは生存しておりましたが、ブログは長らく更新を停めておりました。久しぶりのブログ内容が相変わらずデビルマンレディーで、恐らくTwitterでもデビルマンレディー呟いてる人のイメージが強かろうと思います。構わん、もう好きなものは好きなのである。


10月17日から「サイボーグ009vsデビルマン」という奇跡というか何故というか奇妙なコラボ映画が公開されます。デビルマン関連作品では、アニマックスではTV版デビルマンを放送中、バンダイチャンネル・Gyao!ではデビルマンOVA誕生編を無料配信中、毎週金曜日Gyao!でデビルマンレディーが3話ずつ無料配信されております。


何分他のデビルマン作品に比較すると、知名度がイマイチ低く、レンタルで置いていないことが殆どです。これを機会に気になった方は是非視聴をオススメ致します。原作永井豪作品且つ深夜アニメなので、バイオレンス描写が少なからずあります。ただ最近の深夜アニメ作品や容赦ない漫画版に比較するとマイルドに抑えられている印象で、割りかし見やすいと思います。作画崩れは一昔前のアニメでは日常茶飯事なのでご辛抱下さい。


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ちょっと前に資料で作った超簡単デビルマンレディー。よろしければご覧下さい。

何回でも警告したくなってしまうのは、全編が恐ろしく暗いことです。本家デビルマン・漫画版レディーを好んで見ている方でもあまりに違う作風のため、断念なさる方もいらっしゃると思われるので、あくまでもご自身の肌に合う作品がどうかは判断致しかねますということを何卒よろしくお願いします。


ここから先は本編に少々触れた各話レビューをします。Twitterでしつこく実況するのもね…ブログでまとめてかいた方がいいですね。



〜ナベ式ここがポイントに見えるよレディー各話レビュー〜



1話「獣」


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・内気な主人公不動ジュン。岩男潤子さんのダウナーボイスが絶品。
私個人としては、今まで見てきた作品の中で最も好きな主人公です。…が、自分のことが嫌いで兎も角性格が暗い。数話見てすぐに感情移入が出来るキャラではないので、どうしても好みが分れてしまうところ。
内気で弱気な性質は、本家デビルマン不動明がデビルマンとなる前の(本来の)性格に近いです。合体前明君がそのまま闘いに挑むとイメージして貰えれば早いかと。

アニメ版のジュンは、ヒーローではなく普通の人です。不動明のように自分の意志で闘うことを決意したわけではなく、強制的に闘うことを強いられます。普通の人が無理矢理血塗られた闘いに引っ張り出された時、何を思うのか、葛藤や苦悩の心理描写が懇切丁寧に描かれています。


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原作漫画だと性格も設定も違います。高校生教師で活発な性格をしています。初登場シーンはダンベルで筋トレしているところです。

ずっと言いそびれていたのでこの際言わせて下さい。
何でこんなに極端に違うんだよ。

以前書いた漫画版デビルマンレディー1巻のレビューはこちらです。



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・アスカの訪問を受けて付いて行くジュン。血塗られた非日常の始まりである。
ここのシーン「なんで付いて行っちゃったの?」とよくコメントで見かけます。まあ行かないと本編進まないし…(次に倉庫にも自然と入ってしまっておかげさまで瀕死な目に合いますね)。
後のエピソードで、劣情に支配されるシーン(キスをして相手を誘惑する、幻覚を見たりする等)があります。その前触れというか、理性よりも本能で動いてしまったのではないかなと。
(本家デビルマンでも、不動明は飛鳥了に「来い」と言われて従順してしまう似たものかなあと。)

ただ、デビルマンシリーズでは不動の運命の相手は飛鳥(アスカ)であることは揺るぎないので、運命の相手に自然と付いてしまったのもあるかもしれません。デビルマンは愛の物語ですしおすし。



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・何かを言いそびれるアスカ
ジュンに上着を掛けて、数秒だけ「間」があります。この時明らかに何かを喋ろうとして、言いそびれてしまうシーンがあります。正直このシーンは、最終回まで見てもアスカがジュンに何を言おうとしたのか、よくわかりません。
(脚本家の小中千昭さんの他の作品でも、登場人物が何かを言おうとして、結局言えない似たシーンが時折見られます)

1話のアスカは、ジュンに初対面ということもあってか、やけに表情が豊かで若干どう接したらいいか戸惑っているように感じられます。彼女の徹して非情にはなりきれない、不器用な一面なのかもしれません。

また、アスカはジュンに対し冷たく言い放つことも多いですが「あなたの目が好きなのよ」「素晴らしいわ…。それが本当のあなたという者よ」等、基本はジュンのことを評価し褒めてます。
ただ獣の自分を嫌悪しているジュンにとってはそれは皮肉にしか聞こえず、ジュンとアスカの考えも見事にすれ違いが生じてしまっています。漫画版ではジュンも早々運命を受け入れるのででも受け入れるスピード早過ぎィ!、アスカとのすれ違いも少ないです。


2話「血」

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・ギガレディーに変身し、ビーストを撃墜する。BGMが熱い。
巨大化したレディーがビーストを倒すという、特撮ぽさ満点の構図。Gyao!のレビューで何で巨大かするんだよと批評されてますね、Gyaoのレビューは辛口評価多かったです、ウッ!後に知ったのですが、この作品にはスタッフ勢は平成ウルトラマンを手掛けた方が多く参加されています。

ギガレディー初陣の際、勝利の雄叫びは完全に怪物の声になっています。それが終盤になると、感慨深い変化見られます。ビーストを倒す時に、デビルカッターでトドメをさすことも出来れば終盤まで覚えておくと「あ!」となるシーンがあります。


・翌朝、絶望し自殺未遂に走るジュン
口にガラスの破片を突っ込もうとします。1話目で、ビーストの口に右腕を突っ込んで闘っていたので(アスカにも指摘されている)、同じ痛みを受けようと贖罪したい思いがあったのではないでしょうか。


・マネージャーの湯浅さん
ジュンの自傷行為を電話で偶然未遂で終わらせたグッジョブな功績を残します。彼は出番が多いです。2話のジュンに対する応対はあくまでも仕事上の関係といったところ。湯浅さんの車を見送るジュンの表情(瞳の揺れ具合)を見ると、この頃から「巻き込んではいけない」想いがあったのかなあと思いました。


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・貴重な和美との食事シーン
「早くジュンちゃんみたいに1人暮らししたいよ、気楽で良いじゃん」
「そうでもないよ。
 今日はもう帰った方がいいわ。お父さんにちゃんと謝って、私が一緒に行ってあげても…」
「ジュンちゃん、お姉さんみたい」
「え?」
「お姉さんってさ、ほしかったんだよね」
平和過ぎて何回でも見たい。まあアスカが来るんだけどね!
穏やかで和やかなジュン(と岩男潤子さんの喋り)が見られるのは後にも先にも此処くらいです。

今回見直して気付いたのは、和美がスパゲティを食べているのに、ジュンは何も手に付けていない感じなんですよね。漫画版のジュンはデビルマンに覚醒してから食欲も湧いているのに、アニメ版のジュンは(以前からか)食欲がまるで増えておらず、寧ろ減ってすらいるのが対称的です。


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・やっぱり来たよ、アスカさん。
来るって知ってた、それ知ってた。ある意味視聴者の期待に応えてくれますね。
わざとジュンと和美との仲を裂こうとしてるだろと個人的には思うのですが、皆さんはどう思われますでしょうか。尚、この3人が同じ画面で映るのは2話だけです。アスカと和美が2人だけで逢うことは一切ありません。意外ながら貴重なシーンでもあります。


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デビルマン本家を少々アレンジしたOVAでも、飛鳥了が不動明と牧村美樹の間に割り込んで来るシーンがあります。また美樹が了に対して「そうよね、綺麗な人だものね」と言い、三角関係が濃くなっています。
アニメ版レディーのジュン、アスカ、和美の関係はOVAを意識して構成したのではないかと感じました(和美がアスカを見て「綺麗な人、モデルさん?」と言ったりしますし、飛鳥と美樹が2人で逢う場面もありません)。


・写真を見ようとして、手を撥ね除けられる和美
「ジュンちゃん…」オドオド
「ごめん和美ちゃん。先帰って……」
凄くおどおどした表情をします(可愛いと思っちゃったよ)。先程の和やかな空気が打って変わって最悪です。これも大体アスカが悪い。和美が諦めて帰った後、あからさまに悪い笑顔をするアスカと、後数秒で人を殺しかねない怒りに震えるジュンという、濃度100%のギスギス関係が誕生しました。今までの不動と飛鳥(アスカ)は、仲が良い割合が高いもので、この関係は恐らく新鮮なのではないでしょうか(このギスギスもまた好みが分れるところでもある)




3話「翼」



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・早くもすれ違うジュンと和美
ビーストとの闘いに巻き込みたくないが為に距離を置こうとするジュンと、何か悩んでいるジュンの力になりたく悶々している和美、まだ3話なのにすれ違ってしまいます。うーん、2話では楽しそうに会話をしていたのにな…。

初見時、この2人がまあ結構ラブラブするんだろうなと思っていたばかりに、こんなことになろうとは…。本家デビルマンでは、美樹と明は左程すれ違いはなかったりします。対して2人の関係の拗れを早い段階から入れたのは良かったと同時にとても切ない。最終回まで見ると和美との何気ない日常の場面が感慨深いのです。
言うの忘れましたが、アニメ版デビルマンレディーは時々「百合アニメ」と評されてます。但し日常系百合とは程遠い難儀な暗い百合で、心身癒されることはあるか否かは保証出来ないことをよろしくお願い致します。



・ジュンに電話を切られ、「バカ……」と呟く和美
彼氏と喧嘩した女子かよ
巻き込みたくないとは言え、だからと言って自分がデビルマンであることも告白は出来ないし…不器用ながら距離を置くしかないジュンの想いが、和美を傷つけてしまっているという歯痒さが巧い。
本当のことを言えば済む話ですが、そうもいかないと思うの、人間ってそんな単純な生き物じゃないと思うの。

永井豪作品だと主義主張を明確に述べる登場人物が多い中、アニメ版レデイーは全く逆で、自分の想いを相手に上手く伝えられない登場人物が中心です。ジュンやアスカに限らず、総員揃って面倒くさい不器用な人ばかりです。これも本家デビルマンと漫画版デビルマンレディーの明確な違いなので好みが分れてしまうところですが、不器用故に人間くささがよく表現されています。



・ビースト因子保有者であるかを見極める目の輝き
モデルの仕事が災いして、世界中にジュンがビースト因子保有者であると知らしめていた皮肉。しかしジュンがどうしてデビルビーストではなく、デビルマンであるとわかったかは今後特に触れられません(何となくはわかるのですが)。今作は細かな設定やツッコミはあまりなく、ざっくばらんな所もあります。細かい設定を重視するより、主人公の心の葛藤を主軸としているので、そういったことはスルーされているのかも。


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・このシーン好きな人多いと思う
「獣なんかじゃ…ない」
「私から逃げたい?逃げたっていいわ。
 でも、今度あなたが獣になったら、その時はあなたが処理の対象になるのよ。デビルビーストは人類にとって始めから無かった存在なんだから。
 私から逃れられないのよ、あなたは」
自分でもベスト5に入る好きなシーンですね(1位は「願」だよ!)。
ジュンにチクチクと警告し、プレッシャーを与えるアスカ。岩男潤子さんと嶋村カオルさんの語りも静かで落ち着きの合っていいものです。

後にジュンに帰られて一瞬だけションボリとした表情のアスカが見られます。彼女も彼女なりに心配をしていたのかもしれません。取り敢えず言い方に問題があると思うよ。



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・本家デビルマンシレーヌ戦のオマージュ
この辺りは本編見て恐怖演出をとくと味わって欲しいです、和美の家に迫るビースト達が本気で怖い。シレーヌ戦をオマージュした演出が見られるので、比べて見ると二度美味しいですよ。和美の両親の死に様も夢に出るおぞましさ。和美役の村井かずささんの絶叫する演技も、本気で悲鳴をあげているものとしか思えない鳥肌が立つものなので、見応えがありまくる場面です。
(因みに村井かずささんは、とっとこハム太郎のリボンちゃんの人です)



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「しまったぁ!美樹!」と漢前に助けに行く明君(デビルマンOVA幼妖鳥シレーヌ編より。どうせならシレーヌ編も無料で配信してほしいですね!)



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和美の危機に察して走って行くジュンは、本家デビルマンでゲルマーに襲われている美樹を助けに行く明によく似ています。普段は内気で、正義感に燃える人ではないですが、大切な人のためにデビルマンに直様変身して闘う姿は、明と並んで勇敢さがあると初見時でも思いました。



・「この家族はお前が殺したんだよ!お前がいたから死んだのさ!」とジュンに言うムカつくハーピービースト
この際なのでずっと思っていたことを言わせて下さい。誰がどう考えても殺したのはお前だろ。
見事に返討ちにされて、背中をビシバシ蹴られて羽を捥ぎ取られるのですがざまあ、その際超絶笑顔になっているジュンの表情が印象的。普段とのギャップの凄まじさ…。
また、ジュンにも翼を生やすことが出来ます。「馬鹿な!人の心に執着するアイツにどうしてそんな力が!?」と叫ぶハーピー。人の心に執着する故、獣にならず、デビルマン(悪魔人間)でいることが出来ます。これは後々も語られる重要なテーマでもあります。


・4話次回予告が素敵
「和美ちゃんいいの?私はあなたを守ってあげたい。
 けれど私と一緒にいることはあなたにとって本当にいいことなの?
 わからない。でも私には迷っていることは許されないのかもしれない。
 昨日までごく普通の人までビースト化している。」
 
岩男潤子さんの喋りが完璧過ぎる件
(因みに岩男さんはカードキャプターさくらの知世ちゃんの人です)
さておき、時々登場人物の心境を交えて予告の喋りをする時があります。本編では「自分はこう思っている」と心情を喋ることは殆どないので、予告も聞くとキャラが何を思っていたのか、また想像が広がるのではないかと思います☆


以上となります!
長々と言いたい放題久々に書かせて頂きました。もしご趣向に合いましたなら、3話以降も見て頂けると、心に残るものがあると思います。

テーマ : デビルマン
ジャンル : アニメ・コミック

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初めまして、私はきらら系アニメが好きで、ひだまりスケッチからきんいろモザイク、ご注文はうさぎですか、幸腹グラフイテイーなどにはまってます。桜trickは、本物の百合アニメでした。デビルマンはアニメの再放送で視聴してその後漫画版ビデオアニメ版と見ました。デビルマンレデイーは漫画版は見てもアニメは見てないですね。バイオレンスジャックは、不動明が救われる話として読んでましたしあの結末もありだと思います。ただデビルマンやデビルマンレデイーに近いヒーロー物もあり実写とアニメが放送されている牙狼シリーズがあります。人間に悪魔が憑依する、それを悪の力を持ったダークヒーローが倒すなどデビルマンを意識してる場面もあります。個人的にデビルマンと対象が違う愛の戦士キューテイハニーもレビューしてほしいと思います。
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