デビルマンレディーのサントラ買いました。

アニメ版デビルマンレディーのサウンドトラックをAmazonの中古で購入致しました。見かけたCDショップを寄ってはレディーのサントラ置いてないか探り早い所何年化経ち、多分中古で見つかる割合は0.01%位しかないような気がしたので思い付いた近頃購入。
どうやら新品はプレミア価格が付いているようなので、中古で野口さん4枚を犠牲に…しかしとても聞き応えのある音楽ばかりでした。
音楽を担当なさった方は渡辺俊幸氏。さだまさしのプロデューサーを務めたり、平成モスラシリーズ等特撮音楽も手掛けたり、なんと報道番組NHKニュースの音楽も担当なさっていたりと、幅広い分野でご活躍なさっているようです。
Wikipedia参照
以下は楽曲の中で私的に印象に残ったものをレビュー。
最終回に触れるレビューもあるので、以下本編のネタバレ注意です↓
【メインテーマ】
OPだけでもどうぞ。何故か1話の半分が無料だよ!どうせだったら全部無料にしてほしいですね。
大変おどろおどろしいOP。初めて見た時は真っ黒背景と赤のタイポグラフィと止め絵に歌が重なり、不気味で怖いなあ〜なんて思ったりもしたのですが、アニメ版レディーは先ずはこのOP曲でしょう。段々中毒性が出て来て(個人的見解です)本編を見る時に飛ばさずにはいられなかったです。
しかしこのコーラスはどういった歌詞なんでしょうか…。CDには何とコーラス版、コーラスなし・アカペラ版の三連弾がトラックで収録されており数日は耳にこびり付く事間違いナシのバリエーションです。
【孤独】
ナベ的にデビルマンレディーを表す曲を選ぶのなら、先ずはメインテーマと、一つは激闘(第3段階)、もう一つはこの「孤独」の楽曲だと思っております。デビルマンとなってしまった不動ジュンの抱え込む不安、後々四面楚歌状態となり孤独に闘い続ける姿を表しているかのようです。

作中だと、最終回で地獄で和美と再会する時に掛かっていました。脳内に台詞再生が余裕です。印象的な場面で使われる事が多い楽曲だったりします。
【想出】

どこかドラクエっぽい。
7話「霧」回のみに使われてしました。幼少期のジュンが祖父に、霧の日に表れる死神について聞かされている時に流れる音楽です。タイトルは「おもいで」…でしょうか、作中回想の場面や家族の事柄に関しては僅かながらにしか触れられないのですが、ジュンにとっては祖父と暮らした日々は大切な想い出だったのでしょうね。
【優しさ】
あおいと再会する場面や、22話で和美と初めて逢った時を回想する場面に使われた曲。重厚な楽曲が多い中、温かみのあるトラックです。特に22話では、ジュンと和美のお互いの想いがようやく通じ合う時に流れた楽曲だったので、これまた印象深いです。
【アスカ】

アスカが初登場する時に使われた曲。感情を覆い隠しているかのような妖しく冷たい、アスカをよく表している曲だなあと。

余談なのですが、初めて逢ったときと2回目に倉庫に連れて行く際、服装が変わっているのはお粧しなのでしょうか。
【デビルマンレディーのテーマ】

二種類(コーラスなしも含めると四種類)あります。1はテンポが早め(OPに近い)、2は若干テンポがゆっくりめです。
3話でジュンが暗闇の中で変身する時に使われていたのが印象に残っています。闇の中で闘う姿にピッタリな楽曲。
【激突-第3段階-】
ニコニコにも挙がっています。
どうやらスカパー、ケーブルテレビで視聴出来る「J-Sports」のサイクルロードレースの番組でも使われいるそうです。Amazonレビュー曰くこの曲目当てに購入なされた方もいらっしゃるとか…。陰鬱気味で不気味な楽曲が多い中、ヒロイックで勇ましい音楽です。ギガイフェクトしたレディーがビーストを返討ちする時に使われるので処刑用BGMっぽいです。

最終回のラスボス戦でも使われていました。デビルマンレディーのアニメ版は確かに欝欝しい展開が多いのですが、盛り上がる展開もキチンと持ち合わせているのが良いと思うのです。
【ミッション】
本編を見終わった後にレディーのスタッフ一同を調べていると、実は平成ウルトラマンのスタッフとかなり被っていることがわかりました。巨大化して闘ったり、特務隊のサポートがあったりと、何処と無く特撮の要素が見受けられるのはその影響もあるのかもしれません。
改めてこの「ミッション」という音楽を聴くと、ウルトラマンやゴジラシリーズで軍の出動準備をする際に使用されていそうだなあと思います。
【荒廃した世界】
大体物語の〆、結末が訪れる時に流れるもうどうしようもねえ…と言わんばかりな鬱憤な音楽。
「心」回でアスカを殺しに行く事を悟るラストシーンで使われているのをよく覚えているのですが、この音楽を聴くと、始め(ほんの序盤)は普通の暮らしをしていた主人公がどうしてこんなに闘いに巻込まれてしまったんだろう…と耽てしまいます。本当にもうどうしようもねえ…としか思えなくなります。いや、まあ大体ジュンを選んでしまったアスカに原因があるのですが。
【安息の時】

これも記憶によく残っている楽曲です。
今まで対峙していたアスカとの関係を清算したジュンが、荒廃した大地の上で独りでアスカの事を想う場面です。あれだけ憎しみ続けていたのに、最後の最後はアスカの気持ちに気付けたように穏やかな口調で呟くジュンを見ているともうダメです。初回見ていた時、この場面が強烈に頭に残ってしまいました。
地球が滅亡する結末を迎えた原作デビルマンと対称的に、救いや希望のある結末を迎えたアニメ版レディーですが、主人公の不動ジュンは報われた部分もあれば報われていない部分もあるような気がします。
【哀歌】【寂寥】【哀愁】
この3つがほぼ連続で収録されているので聞いてると本編で陰惨な場面を思い出してツライ。哀愁は22話のラストシーンで使われていたのでこれもまたもうどうしようもねえ…気持ちになります。
レビューは以上となります。ホラー要素や、主人公の内向的な性格や90年代独特の終末世界を表したような暗く重々しさのある楽曲が多かったです。中々に重々しい音楽が中心に収録されているので万人向けとは言い難いのですが、その中には優しさのある穏やかな音楽もあり、ヒロイックな戦闘曲もあり、デビルマンレディーの世界観を彩ったアルバムとなっております。アニメ版に心惹かれている方には是々非々オススメです。
中古ならAmazonさんでまだ在庫があるのでお早めにポチッとご購入下さい…。
<余談>
因みにサントラを買う前、デビルマンレディーのイメージソングとも謳われている岩男潤子さんの「那由多の夢」という歌に聞き惚れてしまいました。不動ジュンがまるで朧げな夜に1人で歌っているかのようです。アニメ版を見た方にもオススメです。サントラを聴いた後に「那由多の夢」を聴くと倍プッシュでアニメ版レディーの
同時に岩男潤子さんの歌声にすっかり虜にされて岩男さんのCDアルバムを買ってしまっていたのでした。この「那由多の夢」に近い楽曲なら「スカーレット」「晩夏」が大変オススメを致して余談を締めたいと思います。
スポンサーサイト